さっっっむー!!!!
やなはです。
キャンドル1つ使い切ったので、新しいキャンドルを出したんですが、これがめちゃくちゃいい香りで癒されてます・・・。
自分で思ってるよりシナモンの香り、好きなのかな。
元々嫌いではないというか、好きな香りの部類ではあったんですが、「こんなにシナモンっていい香りだったっけ?!」ってなってるぐらいには今のキャンドル気に入ってます。
うん、これはリピしよう・・・。
そして昨日の夜から何故か腰痛復活です・
ツライ!!
何もしてないよ私!!!
カロナールがちょっとだけ効いてちょっとマシになったのものの数十分だったよね。
もーやだよヘルニアなのかな・・・今度こそヘルニアなのかな・・・_(:3 」∠)_
MRIとるの怖すぎてワロエヌ。
今日はちょっとだけ専門の話。
私がいるのは外科系部署なので、あんまりお目にかかることのない(というか、切って様子見の段階しかいない)腫瘍について。
とてもざっくりした話です。
あとは万が一かかった時に説明されるであろう内容の用語とかですかね。
興味があれば、ぐらいです。
ほぼ自分用メモ
がん?腫瘍?
まず、腫瘍とは。
※正直なところ、医療は暗記と哲学でできているのであしからず
物凄く簡単に言うと、勝手に増殖しちゃってできた細胞のことです。
細胞は普通1つ減ったら1つ作る的なノリで作られてはなくなり、作られてはなくなり、を繰り返しています。
ところが、体も遺伝子も機械じゃないので割とよくミスります。
つまり1つ減ったのに4つ作っちゃた、6つ作る発注書作っちゃった、ということが起こります。
ほとんどはミスっても、「まーったく!」って言いながらも処理してくれるシステムがあるので、大事にならずに済みます。
これが処理されなかったり処理しきれなくなって大事になったのが、腫瘍です。
つまり、体がミスって作った細胞です。
なので、単に腫瘍だけだと良性も悪性も含まれています。
“がん”は悪性のものを指す言葉で、良性のものは含まれていません。
あと、よく肺やら胃やら肝臓やらにできる一般的にがんと聞いてパッと思いつくようなものをがん腫(正確には上皮細胞で勝手に増殖するもの)、骨や筋肉にできる肉腫(白血病とかリンパ腫とかがこれにあたります)、あとは神経なんかで起こると神経腫なんて呼ばれるものもあります。
要するに細胞がどこで勝手に増殖するかによって名称がつくわけです。
良性腫瘍と悪性腫瘍・・・?
良性はあってもいいってこと?と思われがちですが、基本的にはミスってできた細胞なので、良くはないです。
んじゃ良性って何ぞって話ですが、悪性と比較してもらった方がわかりやすいと思います。
まずは悪性
●勝手に増える
●周りに広がる
●転移する
次に良性
○勝手に増える
○周りへ押し広がる
○ほぼ転移しない
悪性の周りに広がる、というのは浸潤のことです。
つまり、1つ減れば1つ増えるという正常な細胞までダメにするのが特徴。
良性だとこれはありません。
次に転移。
転移するタイプは基本的に悪性です。
つまり、最初は大腸がんだったのに、次は肺にできたみたいなやつです。
もちろん、肝臓と肺に独立してそれぞれ腫瘍が発生する場合もありますが(最初にできた大元には原発性、転移してできたら転移性というタイトルがつきます)、肝臓がんの細胞が肺で勝手に増殖してうじゃうじゃしていれば転移です。
これが悪性だと起こる。
こいつが治療する上でもひじょーに、ひっじょーに厄介なところです。
グレード?ステージ?
これが結構ごっちゃにされます。
簡単に言えば、グレードは「悪性度」、つまり「どれぐらいタチ悪いか」を表します。
ステージは「進行度」、つまり「どれぐらいがんが進行しているか」を表しています。
まぁ悪くなればなるほどどっちも同じような意味合いを帯びてきてしまいますが、一応違うんですよってことで。
多分真っ先に想像されるのはステージです。
大体は「できたところ」「ちょっと広がってみた」「近所のリンパに到達した」「転移した」みたいな分け方をします。
対してグレードは、がん細胞の分化の割合が低い(未分化の細胞が多い)ほど悪い、とされます。
難しいですね。
例としてわかりやすいかはわかりませんが、細胞が赤ちゃんだと思ってください。
赤ちゃんは短期間で大人からは考えられないぐらい体も成長(身長や体重の増え方を想像してください、大人ではありえません)し、発達(この前まであーとかうーしか言わなかったのが単語をしゃべる等)します。
これががん細胞だと思いましょう。
短期間で、増殖(成長)し、浸潤(発達)する。
つまり未分化(赤ちゃん)の細胞が多いほどグレードが高い=悪性度が高い、となります。
グレードが高いがんほど、どんどん増殖してばんばん転移、再発しやすい、ということです。
これで、
「ステージ1、グレード3のがんです」
と
「ステージ3、グレード1のがんです」
の違いがおわかりいただけるかと思います。
怖いですね。
治療?抗がん剤じゃないの?
がん治療の基本は、手術!抗がん剤!放射線!のトリプル・コンボとされています。
一応基本なのでふむふむ、と思っておいてください。
例えば肺がん。
肺がん自体にも何種類かありますが、基本的にはがんのところを手術で切除して、抗がん剤、放射線治療をすることが多いです。
よく抗がん剤にgkbrされますが、肺がんの基本戦略は「物理的に除去!そして万が一見えないところに残ってたらやだから抗がん剤で叩く!そして放射線でも叩く!」って感じなので、メインは手術です。
みんな恐怖の抗がん剤のイメージは、きっと白血病なんかに代表される「手術のしようがないがん」じゃないかなぁと。
先ほども言いましたが、物理的に除去(手術)!残りは抗がん剤と放射線!ができるタイプのがんと、そうではないがんがあります。
白血病はそうではないがんです。
つまり、抗がん剤で叩いて叩いて叩くしかない。
1つの方法でしかやりようがないのでえげつないことになります・
全身に放射線を当てるわけにもいかないので、白血病は放射線治療もできません。
相当に厄介です。
ちなみに先ほどありましたグレード、一般的に高いほど抗がん剤や放射線が効きにくいと言われています。
最悪ですね。
(ちなみに、がんによって抗がん剤の方が効きやすいものがあったり、放射線治療の方が効きやすいものがあったりします。がんにも性格があります。)
余命?
「あなたはあと○年ぐらいです・・・。」みたいな場面、未だに医療ドラマでやってるのを見るたびに「実際んなこと言わねーよ」と思ってしまいますが、やっぱり気になりますよね。
まず、当たりはずれの話ですが、所詮確率なので予想外に長生きできたり、逆にあっさり亡くなったりすることは普通にありえます。
では何の根拠もなく経験値で言っているのかと言えば、そうでもありません。
がんの治療に関していえば、「5年生存率」というのがそれぞれのがんに存在しています。
どのステージで発見されてどんな治療をしたかで算出されることが多いです。
例えばステージ1の肺がん、手術と放射線しました!という場合。
普通の腺癌だったら多分8割ぐらいの5年生存率はあると思います。
つまり、同じステージ、同じ治療をすれば5年ぐらいなら8割の人がご存命パターン、という感じです。
よく勘違いされるのは、「○○がんだと予後が悪い」ってやつ。
まず、どのガンでも放っておけばいずれ進行して死にます。
予後が悪いパターンその1は、とにかく発見しにくくて気付けばステージ4だった。
膵臓がんとかがコレです。
残念ですがステージ1とかではほぼ見つからないです。
わかったときには大体もう手遅れ。
予後が悪いパターンその2は、(さっきもでてきた)グレードが高いがんだった。
メラノーマ(皮膚がんの一種)、スキルス(胃がんの一種)、グリオブラストーマ(脳腫瘍の一種)など、がんのできる場所によって名前が色々ありますが、とにかくタチが悪い。
尋常ではない浸潤力と転移、そして再発率の高さに涙が出るやつらです。
そんな訳で、余命の数字を聞くよりは、どういう意味でその数字なのかを聞いた方がいいと思います。
まとめ
①ミスって勝手に作られていく細胞≒がん(※悪性)
②細胞の場所によって名前が違う
③ステージ=進行度、グレード=悪性度
⑤ものによってできる治療・できない治療、効きやすい・効きにくいがある
⑥余命は数字より根拠
私個人の考え
⑦戦うだけが治療ではないし、緩和は逃げではない
お粗末様でした。